「クリエイター等育成プログラム フィルム・フロンティア 海外渡航プログラム」 第一期 選抜者発表

選抜された4監督が海外渡航支援を受け、国際舞台での映画制作・展開を目指す育成プログラムが始動。

海外渡航プログラム ニュース
11/1(金)発表イベントに登壇した長谷井監督、川和田監督、クリスチャン・ジュンヌ氏、齊藤工氏、市山尚三氏 会場:LEXUS MEETS...
  • 11/1(金)発表イベントに登壇した長谷井監督、川和田監督、クリスチャン・ジュンヌ氏、齊藤工氏、市山尚三氏 会場:LEXUS MEETS...
  • ビデオメッセージでプログラム参加の抱負を語る中西監督(左)、 パリからオンラインで参加し、記念撮影に加わる太田監督(右)

太田信吾、川和田恵真、中西舞、長谷井宏紀 4名の監督に決定

18か月にわたり、海外で活躍していくための伴走支援を実施

11/1(金)発表イベントに登壇した長谷井監督、川和田監督、クリスチャン・ジュンヌ氏、齊藤工氏、市山尚三氏 会場:LEXUS MEETS...

今年新たに文化庁の「文化芸術活動基盤強化基金」を活用し、日本芸術文化振興会に設置され、次代を担う若 手クリエイターの挑戦・育成を支援することを目的とした「クリエイター等育成プログラム」が展開されることに なりました。映画(実写・アニメーション)分野については「フィルム・フロンティア」として3つの育成プログラム が実施されることになり、そのうちの「海外渡航プログラム第一期」の育成対象者4名が決定しました。 若手映画人が最も苦労する企画開発の活動支援を中心に、グローバルな視点をもつ経験豊富なメンターが伴 走しながら企画の実現をサポートし、海外へチャレンジするプログラムを実施します。 11/1(金)に開催された育成対象者発表会では、「フィルム・フロンティア」プログラムアドバイザーであり、選考 委員の一人である市山尚三氏が 4 名を発表。「選考には予想を上回る 40 名以上の応募があり、それぞれの 企画書や予算書を含む応募書類を読み込むことは大変な作業だった。優秀な企画が多く揃い、なかでも選抜 された4名は、企画の優秀さはもちろん、完成可能性の高さ、海外展開のポテンシャルの高さも評価した」とコ メント。ゲスト出演したクリスチャン・ジュンヌ氏(カンヌ国際映画祭代表補佐兼映画部門ディレクター) から は、カンヌ国際映画祭における日本映画の重要性が昨今ふたたび注目を集めており、4名の活躍に大いに期待 していること、齊藤工氏(俳優、監督)からは、本年度カンヌ国際映画祭併設マーケットに参加した経験から、作 家にとって海外渡航は映画に対する理解度がさらに深まるチャンスになるだろうと熱いエールを送りました。 選抜された4名の監督からは、このプログラムに参加する意気込みが語られました。今年12月からは、英語に よるピッチングトレーニング他、海外マーケット参加に向けた育成、支援プログラムが開始される予定です。

ビデオメッセージでプログラム参加の抱負を語る中西監督(左)、 パリからオンラインで参加し、記念撮影に加わる太田監督(右)

「フィルム・フロンティア」概要

1. 海外渡航プログラム(運営:ユニジャパン)
育成対象者(監督、プロデューサー、脚本家)が海外で活躍していくための伴走支援を18か月にわたり実 施。それぞれの企画の内容、進捗具合により ・アドバイザー(海外展開実績のあるプロデューサー、監督など)による月1回程度の面談 ・ピッチングトレーニング(英語) ・プレゼンテーション等を目的とする、国内外映画祭および併設見本市への派遣 ・企画開発費の支給(上限:410 万円) 等を育成対象者に提供します。

2. 長編アニメクリエイター支援(運営:ユニジャパン)
若手クリエイター(監督、プロデューサー、脚本家、アニメーター)が参加する長編アニメーション企画の 「企画開発」あるいは「完成から発表」のいずれかの段階における海外展開の支援を通し、国際的に活躍で きる人材を育成します。要件を満たす企画とその企画に携わる育成対象者の推薦を 2025 年1月 24 日(金)まで受付中です。詳細はこちらからご覧いただけます。

3. 滞在型企画開発(運営:VIPO)
育成対象者4名を選定し、レジデンス先へ派遣(ヨーロッパ、米国、韓国を予定)。開発された企画を海外の国際的なフィルムラボや企画マーケット、ピッチへエントリーし、参加を目指します。応募を 2024 年 12 月 9 日(月)正午まで受付中です。詳細はこちらからご覧いただけます。

海外渡航プログラム
◾️選考基準・選考方法
・応募企画・・・内容・企画力(プロデューサー)、作家性・独自性(監督、脚本家)、実現可能性、海外展開可能性
・応募者の意欲・将来性・・・海外展開に対する意欲、目的の明確さ、将来性
・支出計画の妥当性、実現可能性 ・実施スケジュールの妥当性、実現可能性
・実績 以上の観点から各選考委員が採点したうえで、選考委員会を実施し総合的に判断した。

◾️選考委員
 荒木啓子(「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」ディレクター)
 市山尚三(東京国際映画祭プログラムディレクター、映画プロデューサー)
 金原由佳(映画ジャーナリスト)
 本木克英(映画監督、日本映画監督協会理事長)
 山本晃久(映画プロデューサー)

◾️育成対象者

  • 太田 信吾(おおた しんご) 映画監督・俳優
    長野県出身。早稲田大学在学中に哲学・物語論を専攻。卒業制作として 制作した映画『卒業』がイメージフォーラムフェスティバル 2010 優秀 賞・観客賞受賞。 友人の自死と向き合い制作した長編ドキュメンタリー映画『わたしたち に許された特別な時間の終わり』が山形国際ドキュメンタリー映画祭 2013 で公開後、世界 12 カ国で公開。 近作に東京国際映画祭で上映後、テアトル新宿を皮切りに劇場公開さ れた映画『解放区』など。映画『現代版 城崎にて』でゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2022 優秀芸術賞 受賞。 制作中の長編ドキュメンタリー『沼影市民プール』は、制作段階においてカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭 2024 にて日本企画としては初となる「First Cut+ Works in Progress Award」を受賞。同作は映画祭でのお 披露目を皮切りに劇場公開を控えている。

  • 川和田 恵真(かわわだ えま) 映画監督
    2014 年に「分福」に所属し、是枝裕和監督の作品等で監督助手を務める。 2018 年の第 23 回釜山国際映画祭「ASIAN PROJECT MARKET (APM)」で、 アルテ国際賞(ARTE International Prize)を受賞。 『マイスモールランド』(2022)で商業長編映画デビュー。本作でベルリン国際映画祭 ジェネレーション部門招待。 アムネスティ国際映画賞の特別表彰を受けた。

  • 中西舞(なかにし まい) 映画監督
    東京生まれ。幼少期と青年期を海外で過ごす。会社員の傍ら、国内外の映画プロジェクトに助監督や美術、プロデューサーとして参加し、制作経験を積んだ。短編監督作に、韓国で制作した『HANA』(2018)、『BORDER』(2023)、台湾で制作した 『SWALLOW/喰之女』(2021)。釜山国際映画祭 Asian Film Academy、タレ ンツ・トーキョー、サンダンス・インスティテュート/NHK 賞 2024 年度推薦作家選出。現在、日本で撮影した新作短編の仕上げを行いながら、アジア諸国との海外合作による長編企画を開発中。

  • 長谷井 宏紀(はせい こうき) 映画監督・脚本家
    フィリピンのゴミの山と墓地で暮らす人々を描いた短編映画『GODOG』を発表後、 ブランカとギター弾き(原題 BLANKA(伊)で長編映画監督デビューした。母親を買 おうと奔走するストリートチルドレンを描いた本作は 2015 年ベネチア国際映画祭 にてマジックランタン賞、ジャーナリストから贈られるソッリーゾ・ディベルソ賞を W 受賞。日本では新藤兼人賞 金賞を受賞した。

問い合わせ:公益財団法人ユニジャパン 国際支援 office@unijapan.org TEL 03-6226-3022

《関谷奈美》