滞在型企画開発 渡航前講義開催 育成対象監督4名を対象に、全4回の講義を実施

映画制作・展開を学ぶ渡航前講義を全4回実施し、国際映画祭やマーケット、共同製作、ビジネススキルを習得させた。

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滞在型企画開発 渡航前講義開催 育成対象監督4名を対象に、全4回の講義を実施

2025年5月から7月にかけて、クリエイター等育成プログラム「Film Frontier」滞在型企画開発の育成対象者4名を対象に、国際的な映画制作・展開を見据えた基礎理解と実践力の向上を目的として、全4回の事前講義を実施しました。
国際映画祭やフィルム・マーケットの全体像、企画マーケットやラボの活用方法、国際共同製作におけるビジネススキルやピッチの実践まで、第一線で活躍する講師陣を迎え、実務経験に基づく具体的な知見を共有いただきました。

第1回講義では、長年にわたり国際映画祭や映画批評の分野で活躍されている矢田部吉彦氏を講師に迎え、「国際映画祭/フィルム・マーケット概観」をテーマに実施しました。カンヌ、ベネチア、ベルリン、ロッテルダムなど主要国際映画祭のランクや特徴について、実体験をもとに解説いただくとともに、選考に関わる立場から見た作品選定の視点や、各映画祭に併設されるマーケットの役割について整理いただきました。あわせて、国際映画祭を軸とした世界の映画業界全体の構造や、日本作品が国際市場とどう関わっていくべきかについても触れ、今後の戦略を考えるための基礎的な視座が共有されました。


第2回講義では、Alessandro氏を講師に迎え、「世界の企画マーケットとラボについて」をテーマに実施しました。ヨーロッパやラテンアメリカを中心とした映画ラボの種類や特徴、企画開発や国際共同製作に向けた具体的な活用方法について解説いただきました。また、アジア圏のマーケットやラボとの関係性にも触れ、プチョン映画祭をはじめとする地域リソースの活用可能性について示されました。さらに、ラボ応募時に求められる書類作成や準備のポイントなど、実務に直結する知見が共有されました。

第3回および第4回講義では、Ronan Girre氏を講師に迎え、「Improve Your Global Film
Business Skills」をテーマに実施しました。国際共同製作、特にヨーロッパ市場を中心とした制作・共同製作の仕組みや、国際映画市場における企画の位置づけ、戦略的な考え方について解説いただきました。第4回では模擬ピッチを行い、国際市場での企画プレゼンテーションの実践指導を実施しました。具体的な言い回しの工夫や、短時間で企画の要点を伝える方法、質疑応答への対応やフィードバックの活かし方について、実践を交えながら指導いただきました。講師自身の日本関連企画の経験も踏まえ、国際市場における企画の見せ方や考え方について多角的な知見が提供されました。

開催概要
・第1回:2025年5月9日
講師:矢田部吉彦氏
テーマ:「国際映画祭/フィルム・マーケット概観」
・第2回:2025年6月4日
講師:Alessandro氏
テーマ:「世界の企画マーケットとラボについて」
・第3回:2025年7月14日
講師:Ronan Girre氏
テーマ:「Improve Your Global Film Business Skills」
・第4回:2025年7月16日
講師:Ronan Girre氏
テーマ:「Improve Your Global Film Business Skills(模擬ピッチ)」

《関谷奈美》